もやもや病はどんな病気ですか？

心臓から脳へは四つの動脈で血液を運びます。四つの血管は頭蓋骨の中で環状につながって血液を脳に供給するのですが、そのうちの二本の血管がせまくなり、脳の血流が低下する病気です。

どんな鍼治療をするのですか？

全身に、均等に血圧がかかる治療をします。１つの心臓で全身に血液を供給するので、場所によって圧に差がでることが病気につながります。もやもや病の患者様は、首が曲がっていて脳へお血流状態が乱れたり、ふくらはぎの血流が低下していることが多いので、そうしたところの血流を改善します。

どこにどんな鍼をうつのでしょうか？

手術をされていない患者様は、頭の周りのツボと、体幹、両腕、両脚のツボに鍼をして血流を均一化する治療をします。手術をされている患者様は、体幹、両腕、両脚のツボに鍼をします。

誰でも鍼の効果は期待できますか？

もやもや病の重症度を選んで、技能がある鍼灸師が施術をすれば治療効果が上がります。ただ、鍼灸師の技能や知識にかなりのばらつきがあるのが現状です。もやもや病の治療には、分院が多い鍼灸院よりも開業歴の長い鍼灸院が良いと思います。また、サーモグラフィーやエコーのような検査器機の設備がある鍼灸院がおすすめです。

もやもや病は、鍼灸治療で良くなりますか？

子供の頃からずっと頭痛が続いていて、高校生の頃に「もやもや病」だと診断されました。以前手術もしています。ですが、痛みが再発してしまって、特に季節の変化で痛みが出やすいです。鍼が良いと聞いて、痛い時に治療をお願いしています。鍼をしていると体調が良くて、おかげで大学での生活を楽しめています。

長野市　Ａ.Ｓ.様

手足の血流を改善することで頭痛が良くなることが多いです。

原因不明で脳の血管が細くなる病気なのですが、全身の血流が乱れていることが多いです。鍼治療で末梢の血流が改善すると頭痛が良くなることが多いです。手術前にも鍼治療をすることで脳の虚血や、手術後の頭痛が改善します。

詳しくは、 もやもや病に鍼治療は効果があるか？ をご覧ください。

院長　吉池弘明