多系統萎縮症には
鍼治療とリハビリが効果的です

多系統萎縮症には鍼治療とリハビリが効果的です

多系統萎縮症の原因

多系統萎縮症の原因を説明する鍼灸師 吉池弘明

更新 2024.01.27

多系統萎縮症の原因について教えてください。

多系統萎縮症の原因について教えてください。新潟県 O.A.

いろいろな病院に通院して最後は多系統萎縮症と診断されました。突然に難病と言われて頭が真っ白になりました。多系統萎縮症は、どんなことが原因でおこるのですか?

新潟県 O.A.

変性したタンパク質が脳に溜まることで発症します。

αシヌクレインと言う神経の伝達にかかわるタンパク質が、不溶性に変化して神経細胞内に溜まることで発症します。なぜ不溶性になって溜まるかという原因は不明です。

αシヌクレインは、脳の中で、神経細胞を取り囲むオリゴデンドログリアと呼ばれる細胞を中心に封入体として凝集します。凝集したαシヌクレインは毒性を発揮して神経が滅亡するようです。

その他、2023年5月、家族性の多系統萎縮症でコエンザエムQ10を合成する酵素を作る遺伝子に異常があることが発見されています。

鍼灸師 吉池 弘明

多系統萎縮症の鍼治療に取り組む鍼灸師 吉池 弘明

私が書きました

森上鍼灸整骨院 鍼灸師 吉池 弘明

神経内科疾患の治療経験36年。医師とは異なる検査【医療用サーモグラフィ】を取り入れ、のべ25万人を検査、治療成果を上げる。自らを「サーモグラファー」と命名。神経内科疾患の鍼治療に欠かせない、自律神経・ストレス状態をデータから読み解き、患者様ひとりひとりに合わせた治療を行っている。はり・きゅうの日生まれ61歳。

シヌクレイノパチー

多系統萎縮症の原因はシヌクレイノパチー

αシヌクレインはもともとよく水に溶けるのですが、一部分がリン酸化して溶けなくなると神経の中に溜まって毒性を発揮するようになります。そうした病気をシヌクレイノパチーといい、多系統萎縮症やパーキンソン病、レビー小体認知症があります。

多系統萎縮症の鍼灸外来

いろいろな可能性を集めて自然治癒力を高めます。

  • ゆがみを検査する

    多系統萎縮症のゆがみの検査

    多系統萎縮症の進行が早い方は、カラダが歪んでいる方が多いです。大脳基底核への血流の低下が起こりやすくなるので、ゆがみを調べて治療をします。

  • 自律神経の状態を検査する

    多系統萎縮症の自律神経の検査

    自律神経には体温中枢があるので体温から自律神経のバランスを確認します。多系統萎縮症の進行が早まる時は、自律神経の状態が悪化することが多いので悪化を未然に防ぎやすくなります。

  • 脳への血流を検査する

    多系統萎縮症の大脳基底核への血流の検査

    日常生活で一番多い姿勢で自律神経への血流状態を調べます。多系統萎縮症を引き起こす患者様は、椎骨動脈の血流が低下していることが多いです。

  • 検査結果に合わせてツボを刺激

    多系統萎縮症の鍼治療風景

    検査の結果に合わせて、的確なツボを鍼で刺激していくので、より多系統萎縮症の回復が高まる鍼治療が可能です。